文庫版
『宇宙戦艦ヤマト復活篇妄想第二部 雪奪還篇』
発行記念トークショー&サイン会
第1部著者様インタビュー篇


祝・文庫版『宇宙戦艦ヤマト復活篇妄想第二部 雪奪還篇』発行

ポトス 本日は、文庫版『宇宙戦艦ヤマト復活篇 妄想第二部 雪奪還篇』発行記念トークショー&サイン会へお越しいただき、ありがとうございます。著者である77maru77さんとイラストを担当された井山JET遼さんです。
77maru77 こんにちは! 今日はよろしくお願いします。
井山JET遼 こんにちは!
ポトス こんにちは! ついに文庫版『宇宙戦艦ヤマト復活篇妄想第二部 雪奪還篇』発行ですね。おめでとうございます。ヤマトへの、そして古代進への愛が溢れて零れ落ちてくるような本だと思います。

初めて作られた本だそうですが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。
77maru77 ありがとうございます。「ついにやっちまった」――でしょうか。あとはもう、ひたすらに「感謝」です。たくさんの方に支えていただいたものを、本という形にすることができて、とても嬉しく思っています。
井山JET遼 老後の愉しみ…じゃなかった(^_^;)、素敵な思い出がまたひとつ増えました。とてもエキサイティングな体験を77maru77さんや皆さまとライブで楽しめたことが、今とても幸せです。ありがとうございました!

一番の苦労はカバー掛け…?

ポトス 独学で本の作り方から勉強されたとのことですが(77maru77さんblog「響鬼を語ろう記録庫」記事参照)、あるもので済まそうとせずに、可能な範囲で最適なものを探そうとなさる姿勢は本当にすごいなと思います。常に目的意識をはっきりと持たれている事は77maru77さんの特質と言いますか、ワタシは尊敬しています。

ところで、やはり一番ご苦労なさったのはカバー掛けですか?
77maru77 はい(涙)!!――って、そんなわけないじゃないですか!(笑)
ポトス おお、ではカバー掛けなどお茶の子さいさいだったと?
77maru77 う。確かにカバー掛けは泣きながらやりましたけれども、……真田店長、0.6ミリのずれ、申し訳ありませんっ。でも、それが一番苦労したことだったら、ちょっと嫌ですよねぇ。
ポトス つまり、書籍化の決意をされてからの7か月間には、辛く苦しいこともあったということですね?
77maru77 いえ、文庫本にすることは、時間はかかりましたが、とても楽しい作業でした。苦労したという感覚は、ほとんどありません。……あれ? ということは…?
ポトス やはり!
77maru77 やっぱりカバー掛けが一番……(笑)
ポトス (笑)何度か作業なさっているお姿を拝見していますが、実に楽しそうなご様子でした。羨ましいくらい。そうそう、あの土砂降りでパソコンのデータがイッてしまわなくて良かったですね!
(註:私は見た! 「77maru77さんは突然襲ってきた集中豪雨の土砂降りの中、パソコンを持って走ったんですよ〜〜」証言by綾乃)
77maru77 本当にあの時は…(涙)。データは外出前にバックアップ取ってあったので良かったのですけど、マシン自体が使えなくなると大変なダメージですから、内心、真っ青でした(笑)仰る通り楽しいばかりの時間でしたが、そうですね、強いていえば、書籍というものの基本を全然知らない状態から始めたので、勉強することが多かったのは大変だったかな、と思います。

ノベライズの隣りに並べたかった

ポトス それにしても、素晴らしい出来上がりですね。77maru77さんがコレクター気質だというのは存じ上げていましたが、ここまで凝り性で完璧主義だったとは驚きました。本当に細部にわたってこだわっていますよね。

でも、こだわるといえば、どうして文庫本なのですか? その発想はどこからきたものなんでしょうか。
77maru77 完璧主義というわけではないんですけれども(笑)。
もともと、コバルトやソノラマのノベライズ文庫は、私の唯一といっていいヤマトグッズでした。というのも、中学生になり、いわゆるアニメファンとして世界が広がったとき、ヤマトはもう過去の作品だったんです。
ポトス ああ、それはわかります。リアルにファン活動をされた方と違い、「遅れてきた者」として「ちぇっ」と言いたいような、そんな感覚がありましたから。
77maru77 私は、この想いをどうしたらいいんだろうって、じりじりとしていたような気がします。レコードをレンタルすることと、劇場版のテレビ放送をカセットテープに録音すること、ノベライズを買うこと、これくらいしかできませんでした。お金も情報も乏しかったですから。ビデオデッキもなかった頃で、全てはヤマトを反芻するための手段でした。今でも全部、大切にとってあります。
ポトス 既に、コレクター気質が垣間見えていると思いますが。
77maru77 え゛。そ、そーですか……(苦笑)。
『雪奪還篇』を刷り物に、と考えたとき、文庫本以外のものは浮かびませんでした。何度も読んだノベライズの続きに、並べてみたい。そう思ったんです。えらく大それた野望ですけれども(笑)。
ポトス るほど、そこでしたか! 確かに、随分と大きな野望ですな(笑)
77maru77 ねぇ(笑)。実は、手持ちのノベライズ本に並べました! という複数の読者さまのご報告もいただいておりまして。
おまえ調子に乗るのもいい加減にしろと、ヤマトの神様に怒られそうです(笑)。

本当は、やるなら徹底して「なんちゃって」を追及したかった。例えばカバーや帯は、なんちゃって度を高める重要ファクターです。
でも、やりたいこと全部ができるわけではなくて、どこで折り合いをつけるかが問題でした。

カバーは、井山さんにイラストを依頼することが決まったとき、決断しました。やるしかない、と(笑)。この決断は正解だったと思っています。
ポトス ええと、十分に「なんちゃって」度は高いと思われますが、これでもまだ、やりたかったことが残っているんですね? 
帯は即売会の時に実行なさってみてはいかがでしょう。新たな楽しみが増えますね。

ちなみに、ご主人のご感想を伺ってみたいのですが?
77maru77 へ? オットですか?(笑)
えーーっと、「スゲー。恐れ入った」って言ってました。二次創作には興味ないので、中身はどうでもいいみたいです。体裁の話。
ポトス 我が家でも、息子たちは既製品だと思ったらしく、お友だちが作ったんだよと言ったら、驚いてました。

でも、それも絵師さんとの連係プレーあってこその結果ですね。
絵師さんには、どんなお気持ちで依頼されたんですか?
77maru77 まさに高速連絡艇から、……じゃなくて、清水の舞台から飛び降りる心境でした。悩んだ末に、やらずに後悔するよりやって後悔しよう、と。
ポトス おお、戦闘班の心意気ですね。

さて、その絵師さんにも、お話を伺ってみましょう。
あれ? 絵師さんはどちらに?
え? ああ、お電話があったと…、では少しお時間を…ああ、戻っていらっしゃいましたね。
井山JET遼さんです!
えっ! えええっ! あなたが、井山JET遼さん、ですかーーー?
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